「語り部」の郷から始まった縁

今にして思えば2011年、東北被災地とのご縁は、農業共済組合長さんたちの対談のコメンテーターとして、「語り部」で知られる遠野市をお訪ねした時につながっていました。ご高齢の皆さんのお国言葉が全く分からず(笑)、お役目を果たせなかったのも懐かしい想い出です。

対談でご一緒し、お国言葉を通訳(?)してくださった稲作研究の大学教授が「この山を越えると陸前高田の町があるんだよ」「そこへちょくちょく、麹を買いに行くんだ」「陸前高田は文化的でジャズ喫茶もある」と語ってくださり、「陸前高田をいずれお訪ねしたいです」と応じたのが、2月11日でした。

そうです。そのわずか1か月後に、あの災禍が三陸の町々を襲ったのです。

遠野での座談会には陸前高田の組合長さんもお越しになっていて、その方がご無事だったと聞かされた時にはほっとしつつ、三陸の組合長さんや組合員さんにも亡くなった方が多々いると伺い、手放しでは喜べませんでした。

「ふっくら布ぞうり」に誘われた陸前高田

あれから、8年。陸前高田はもとより三陸の海岸沿いには防潮堤が築かれ、町の景色は様変わりしています。それぞれの町の暮らしも変わらざるを得ないのでしょうが、「震災前と同じように暮らす」と踏んばっているヒーローたちもいます。

ヒーローの真ん中にいるのが、 ドキュメンタリー映画「先祖になる」の主人公 佐藤直志さん。直志さんは「家が流されたら、また建てればいい。大昔から人はそうやってここで生きてきた」という言葉どおり、ご自身で伐った木を宮大工として知られる気仙大工に託し、家を建て直した木こりさんです。直志さんとは、ふっくら布ぞうりの荒木そうこさんとのご縁で出逢えました。

現在 85歳にして現役で、大型コンバインに乗って米を作る直志さん、これを支える菅野剛さん、家や家族を流された方々が編む「ふっくら布ぞうり」の編み手の皆さん。皆さんには、2015年の初訪問から4回、お目にかかっています。その度に、元気と勇気をいただいているのは私たちなのに、直志さんはおっしゃるのです。「これで、また頑張れる」と。。

ブルーローズが奇跡を招いた山田町

被災地と呼ばれる町を訪ねるようになったのは、2012年。被災地のために何かさせていただきたいと、とにかく立ち上げた「3.11復興協働アクトチーム 一緒にがんばろ~ず!」で、「ブルーローズ・キャンペーン」のお手伝いを始めたところ、ご縁を授かりました。

ブルーローズキャンペーンは、青いバラのピンバッチをチャリティ販売し、その収益金をあしなが育英会に寄付して、津波遺児の自立に役立てていただく活動です。栽培ができないと言われた青いバラの花言葉はかつて「不可能」でしたが、栽培ができるようになってからは「奇跡」「夢かなう」に。

「一緒にがんばろ~ず!」としてブルーローズキャンペーンをお手伝いを始めてまもなく、名古屋で開催された震災勉強会で、被災地の住職と出逢いました。住職さんのお寺、龍泉寺さんは岩手県山田町織笠にあるとのこと。

これを聞いた時には、息がとまりそうでした。なぜならば、ブルーローズは震災1か月後にシャツとともに、ある学校に送られていました。その学校が山田中学校なのです! なんという奇跡! この奇跡は必然であり、ブルーローズが招いてくれたご縁に違いありません。

人の流れで道を造るために

そして、2013年。山田町から住職と住職の友人である消防団員さんを名古屋へ招き、あの日の体験を語ってもらえることになりました。団員さんはあの日あの時を語り、泣き、最後に言いました。

「人の流れが道を造る」

ならば、人の流れを造ろう! ひとりでは流れを造れないから、仲間とともに流れになり、道を造ろう!

2015年11月、あのリッツ・カールトンの元日本支社長 高野登さんが塾長を務める百年塾のひとつとして「復幸キャラバン百年塾」は発足。12月23日、私たちのバスは一ノ関駅を出発しました。陸前高田を経て、山田町へ。24日のクリスマスイブには、小学生たちと交流し、帰路には大槌町で大槌刺し子の皆さんと語り合いました。

「無かったこと」にしてはいけない爪痕

翌2016年からは、2泊3日のキャラバンに。この時は仙台から閖上に向かい、「閖上の記憶」の語り部さんの悲しい物語も聴きました。2017年には塩釜にも立寄り、塩竃神社のご加護をいただき…。

前年にも尋ねた南三陸のホテル観洋「語り部」さんを復幸キャラバンのバスにお乗せし、戸倉小学校、戸倉中学校、旧高野会館遺構へ。途中、嵩上げの道路となりつつある道端にバスを停めるように、と語り部さん。そこにはかつて小学校がありましたが、津波に洗われた校舎は撤去されたそうです。

防潮堤が築かれ、道路が嵩上げされ、そのために遺構が取り壊され…。この酷い事実が「無かったことになっていく」「無かったことにしていいのか!」 と、語り部さんの言葉がバスの車中にこだましました。「無かったこと」にしてはいけない爪痕が、ここには確かにあるのです。それなのに、年毎に爪痕は埋められていきます。

旅の終わりを南三陸町で

こうして、被災地と呼ばれる町々をキャラバンしながら、私たちはこの町々から何を学べばいいのだろう、この営みにはどんな意味があるのだろう、と自問自答し続けた足掛け5年。

4度目となる2018年度キャラバンは、年明け2019年2月に旅立つことになりました。というのも、2/24~25日、南三陸のホテル観洋さんが「語り部フォーラム」を開催するという一報が飛び込んだからです。この日に合わせて、旅程を組もう!  そして、実現した旅程は下記のとおりです。

2/22㈮、盛岡で集合し、宮古へ。刈屋建設さんによる復旧工事現場を見学し、山田町に入りました。陸中山田駅では、三陸鉄道の試運転列車に「いい日旅立ち」を歌いながら手をふった後、山田町の心友たちとはてしなく続く懇親会!

2/23㈯、この日も試運転列車に合わせて出発。ひょっこりひょうたん島からデザインされた大槌駅で再び、歌いながら列車に手を振り、釜石駅へ。三陸鉄道南リアス線からは、しばし列車の旅。終着の盛駅で先廻りしていたバスに乗り換えて、陸前高田へ向かい、85歳で木を伐り続ける直志さんたちとのランチの後、南三陸のホテル観洋さんをめざします。

見えない景色を心の眼で見る

南三陸に到着早々、旧高野会館遺構へご案内いただきました。昨年に続いて、2回目。屋上からは延々と続く防潮堤や10メートルも嵩上げされた復旧道路が一望できます。日々、変貌する景色の向こうに、埋もれゆく酷い景色を想い、海へ流された美しい景色を慈しむもの悲しさ。心の眼を大きく見開いて、復旧の影と光を直視した時間でした。

2/24㈰、日の出6:15のプラカードに誘われ、露天風呂から南三陸の見事なご来光を拝むことができました。昨年は、雲に隠されていたお日さま。午後から開催される「語り部フォーラム」の盛会を占うような明るさでした。復幸キャラバンの私たちも助っ人として、開会前の設営や受付をお手伝い。申し込み300人のところ、蓋を開けてみれば400人! 東北被災地の語り部さんと「語り」への関心と想いが窺われました。

フォーラムでは、被災を語り続ける「語り部」さんたちのお話しを聴きながら、キャリアカウンセラーとしてナラティブ(語り)のパワーをあれこれを実感いたしました。これについては、改めて…。

「聴き部」「聴く部ぇ」に成る決意

この旅の終わりにやっと気づいたのは、災禍を被った「語り部」さんの語りに耳を傾ける「聴き部」「聴く部ぇ」にならば成れそうなこと。災禍を被った皆さんが探し築かれている小さな光をご一緒に観るのならば続けられそうなこと。 被災地と呼ばれる町々の小さな幸せをともに喜ぶ「観幸」の旅を続けたいということ。

「復幸キャラバン百年塾」としての旅は、本年度をもって、ひと区切りとさせていただきます。が、災害のあった町々に暮らすお友だちの皆さん、これからお友だちになるかもしれない皆さん、これまでにキャラバンにご一緒してくださった皆さん、これからもよろしくお願いいたします。新しい形できっと再訪させていただきます。それまで、私たちを待っていてくださいますか。

復興から復幸へ! 復幸から観幸へ!

私たちは、トラックが運んだ土とコンクリートに埋まっているあの景色を忘れません。そして、見たことがあってもなくても、瞳をそっと閉じて、海へと去っていった景色を慈しみ続けます。私たちは一緒にがんばろ~ず! 私たちはずっと、被災地と一緒にいます!

日本のどこかに、私たちを待っている人がいる! それが、私たちの元気と勇気の素であり、私たちの誇りです!  ですから、被災地と呼ばれる地域に生きて暮らされている皆さまが小さな光を探し築き続けられるかぎり、必ずや、その光を「観光」するために伺います。

皆さんとともに小さな光を観て喜ぶ幸せを、私たちは「観幸」と呼びます。 遠野の「語り部」ではじまり、南三陸の「語り部フォーラム」で息継ぎをして、「聴き部」「聴く部ぇ」として続く旅。また逢う日まで、ますますお元気で!

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昭和の終わりには「やりたいこと症候群」が流行り、平成の終わりは「やりたいことが分からない症候群」が流行っています。

やりたいことなど、人並みはずれた興味やエッジのきいたスキルをもつ人を除けば、そうそう分からないし、分かったつもりでも勘違いかもしれない。

仕事とは、事に仕えること。授かった仕事に一所懸命仕えていれば、その仕事を好きになって得意になって、やがて、その仕事をとおして誰かの役に立っているようにも思えるようになって、そうしたら、それは天職といえるのかもしれない。

昨年末に野菜かごの中で芽を出したごぼうと雑煮大根は、今朝も空を仰いでいます。それぞれの天職を知っているのは、宇宙だけ。

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悠木 そのま on 1月 14th, 2019

おそらく1991年のお正月早々でした。

経営者向けの新春講演会に参加した父が、興奮ぎみに帰宅しました。こうした講演会は経済の話しばかりでつまらない。本日の先生のようなお話しをもっと聞きたいと言うのです。

その先生こそ、当時、国際日本文化研究センター所長でいらっしゃった梅原猛先生でした。無粋と思っていた父の感受性に驚きつつ心晴れた新春、その秋に父は亡くなりました。

亡父の思い出伴う梅原猛先生が旅立たれ、とてもとても寂しく、もったいない想いでいます。大往生を急がれず、日本の経済人はもとより消費社会に生きる私たち日本人に一般教養としての梅原日本学をまだまだ伝えていただきたかった…。

一方で、先生のご逝去が改元の年であることに運命を感じます。ご冥福を衷心よりお祈り申し上げます。合掌。

 

日本の深層 縄文・蝦夷文化を探る (集英社文庫)

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明けましておめでとうございます!

ふと目覚めて、寝室のカーテンを開くと、かなたの空に紅色のグラデーション! しばし佇めば、真正面にぐんぐんと陽が昇り、それはそれはまぶしく力強く、額がほかほかと温かくなっていく不思議な感覚を味わいました。

この家に越してきて、足掛け20年。宇宙が授けてくれる元旦の僥倖にやっと気づけました。宙に昇った太陽はいつになくまぶしく、直視できないほど。

新しい時代を祝福しているようでした。平成最後の元旦に‥と取り寄せたり、頂いたりした美酒と海の幸は、平成を乗り越えた自分へのご褒美。野菜かごの中でいつのまにか発芽していた牛蒡の若葉を飾って、新年を寿ぎました。

今日の奉仕が明日の恵みにつながるよう、1日、1日に感謝して精進を続けます。本年もよろしくお願いいたします。

2019年元日

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今日の幸せ:許し。

2018年も折返しを迎えました。

加州大学バークレー校のメルマガが
毎月届けてくれる「ハピネスカレンダー」。

今月のテーマは
「笑うこと、愛すること、畏れを知ること」であり、
本日7/2のテーマは「許し」でした。

どんなことも許し水に流せば、幸せになれる!

サイエンス・オブ・ハピネスの研究では、
大切な人を殺された家族が犯人を許すという
事例を示しています。

これはかなり難しいことですが、まずは、
小さな過ち、誤りに寛容になることから
始めたいと思います。

週末は、七夕さま.

乙姫と彦星の年に一度のデートを
雨が邪魔しませんように。

7月のハピネスカレンダーはこちら

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今月の幸せ:感謝の瞑想。

6月のハピネスカレンダーのテーマは「友情を慈しみ、パートナーに感謝する」。1日の記事は「感謝すると、脳はどうなる?」です。

「感謝の瞑想」によって、「smizing」が上手くなり、対人関係がスムースになるそうです。グレーター・グッド・サイエンス・センターの記事によれば、「smizing」すると共感ホルモンが分泌され、その共感が相手に伝わるからだそうです。

「smizing」を直訳すれば「目力で表情を作ること」になります。同記事を読むと、作るというよりも「相手だけに集中して見つめる」ような見つめ方を指しています。

「CDA資格対応キャリアコンサルタント養成講座」流の「好意的関心を持ち示す」気持ちが、アイコンタクトに現れている状態だと思われます。同記事によれば、この状態を作るには「感謝の瞑想」を練習するとよいようです。

「感謝の瞑想」とは? 

通常の瞑想は何も考えないようにしたり、そのために呼吸に集中したりしますが、「感謝の瞑想」では感謝の念に浸りながら瞑想します。例えば、生まれてきたことや蛇口をひねればキレイなお水を使える日常に感謝しながら、瞑想します。

日本人にとっては、普通の瞑想より簡単そうな気がします。今日はお洗濯が終わったら、瞑想してみます!  洗濯機から流れていった、たくさんのお水に感謝して!

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今月の幸せ:働く歓び。

5月もすでに下旬!

Greater Good Berkeleyによる「5月のハピネスカレンダー」
今月のテーマは「仕事をもっと楽しくする」でした。

5/26の記事「幸せに働く3つの鍵」にご注目!
6月までの1週間、もうひと踏ん張りいたしましょう!

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グランドゼロ。亡くなった2983名のお名前が刻まれているプールの淵には、お母さんの名前と「her unborned child(生まれてこられなかった赤ちゃん)」と‥。昨日は母の日、小さな小さな赤ちゃんが天国でお母さんと安らかに暮らしていますように、と祈りました。

1992年に「もし、世界が住民1000人の村だったら、上位200人が全収入の75%を占め、下位200人の収入は2%にすぎない」とレポートされ、その約10年後にNYCの世界貿易センターがアタックされました。どんな理由であれ、絶対にテロは許さないけれど、一説には富の偏りが招いた悲劇とも言われました。

今では、日本でも格差が広がっているものの、グローバル・リッチ・リストの試算によれば、あなたが年収400万円なら世界で上位1%、200万円だとしても上位5%に入ります。

この国に生まれて幸運なわたくしたち。サニー・S・ハンセン先生が説くように「変化するグローバルな文脈のなかで、なすべき仕事を見つける」 ことは、わたくしたち日本人の責任といえるかもしれません。働くことは「ハタを楽にすること」と教え継いできたわが国ですからきっと、利己ではなく利他の働き方をスタンダードにできるでしょう。

グローバルとは境界を越えることです。わたくしたちがグローバルな文脈に応えるには、まず自身の境界を越え、自分のためだけではなく他者のため、地域のため、国のためのみならず地球のためになる働き方を探っていくことですね。それが、そのま流グローバリゼイションです。

富む者の傲りは慈しみへ、富む者への憎しみは赦しへと昇華され、地球が平和な村になりますように、と願う母の日でした。合掌

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悠木 そのま on 5月 8th, 2018

ニューヨークをはじめて訪ねました。記念すべき第1回 高野登ニューヨーク寺子屋百年塾に参加するためです。

高野登さんとは1996年、リッツ・カールトン大阪の開業取材でお世話になって以来、はっと気づけば20年来の交流。そのご尽力のおかげで、拙著『面倒くさがりやでもうまくいく ラクな段取り』『ハーバード流 幸せになる技術』が誕生。さらに2015年、高野さんを塾長に掲げる百年塾のひとつとして立ち上げた復幸キャラバン百年塾の塾頭でもあるわたくしですから、拙著産みの父、塾長が海外初となるニューヨークでの百年塾を応援するとなれば、ご一緒するしかない!というわけで、一昨年から日程を抑え、復幸キャラバン百年塾の主要メンバーたちと遠征した次第です。

現地時間5/3(木)18:00~20:00、日本クラブで開催されたNY寺子屋百年塾の塾長講話「グローバリゼーションの正体とダイバーシティとの向き合い方」で、初めにつかんだキーワードは「Me First(自分ファースト)」。いわゆるダイバーシティが進む街で、職業や準拠集団や(階級ともいえる)階層の壁をたくさん垣間見ました。「幸せは成功に先行する」とは、元ハーバード大学講師の「タル・ベン-シャハー」の言葉ですが、NYではいまだに「成功の神話」=成功すれば幸せになれるという信念が人々を支配しているようでした。

グローバリゼーションが、高野さんが説くように米国の世界戦略であるならば、グローバリゼーションは地球の秩序と平和を壊していくでしょう。地球と人類のためのグローバリゼーションをめざすために、本物のダイバーシティをめざさなきゃ!…と痛感した、高野登さんの講話とニューヨーカーの皆さんとの交流でした。

高野登NY寺子屋百年塾がソサエティでもネットワークでもなく、NYの温かくて優しいコミュニティと成るよう、お手伝いしたいと願う気持ちが生まれました。幸せになれば成功が後からついてくるという実践知をニューヨーカーたちに広められるよう、第ニ回からもニューヨーク寺子屋百年塾に継続参加する決意です。その折には、皆さまもぜひ、ご一緒に!

ご参考までに、高野塾長講話のサマリーを下記にご紹介いたします。これは、ニューヨークへご一緒し、同百年塾に参加した箕輪由紀子さんが作成したもので、ご本人の了解を得て、公開しています。箕輪さんの感性による編集であることを前提に閲覧願います。

 

第1回
高野登ニューヨーク寺子屋百年塾
「グローバリゼーションの正体と
ダイバーシティとの向き合い方
高野塾長講話 サマリー

・百年塾は、それぞれが持っている知識や知恵を刺激し合う場である。
・将棋、囲碁が好きで、ニューヨークの日本クラブの会員になり、教えてもらった。
・教えてくれた人は、後にプラザホテルの総支配人を紹介してくれるJALの米州地区総支配人であった。
・アメリカでは、こういう場合、いきなり名刺交換はせず、人と人とのつながりができてから行う。
・ニューヨークに10年、カリフォルニアに10年いたが、アメリカは競争社会で勝たなければいけない社会である。
・働いている人がどうシステムを動かすかは、その人の人間性にかかっている。
・何を学ぶかが明確になっている人がグローバリゼーションの時代に適応できる。
・アメリカのホテルがヨーロッパに展開するのはexpansion(拡げていく)と言い、アジアに展開するのはconquer(征服する)と、言っていた。
・グローバリゼーションとは、世界をアメリカにすること。地球をアメリカにすることである。
・(高野塾長は)洞察を重ね仮説を立てる力は持っている。
・ニューヨークをアメリカだと思ったことはない。
・ニューヨークだけにいたら、アメリカはわからない。
・モンタナやコロラドに行ったら、ニューヨークに行ったことがないアメリカ人がたくさんいた。トランプ大統領の支持者の多くは、東海岸や西海岸の人ではなく、これら内陸部の人達である。
・誰かの発想に巻き込まれないこと。
・自分の軸をぶらさないために必要な3つのこと。
1)人と出会うこと。
2)本と出会うこと。
今出会えない過去の人に会える。自分の感性で受け止め、本の読み方をデザインする。時間をかけて読み解く。
3)山水と出会うこと。
自然と向き合うと、謙虚になれる。
・自分の言葉を持っている人はいそうで、意外と少ない。本の言葉をそのまま語るのではなく、良書をきちんと読み解く力が必要である。
・ニューヨーク時代、図書館が勉強の場であった。スタッドラーヒルトン時代に、プラザホテルに関するあらゆることを調べた。この時に、図書館司書の方にお世話になった。
・今日(平日の午前中)、図書館に行ったら、5~8歳の子ども達40人位が、静かに本を読んでいた。日本では見ない光景である。
・勉強する人が集まっているところで、自分は大丈夫か、と気づく力が必要である。
・塾で詰め込まれるより、図書館で好きな本を読んだほうが情緒が磨かれる。
・スリランカの内戦終了の約一週間後に訪問した。
・小学校で6-7歳の子どもの膝の上に2-3歳の兄弟が座っている。45分間の授業中、誰も騒がない。
・スリランカの子ども達には、将来の夢が明確である。基本的には、国を支える職業を希望する。
・6-7歳から明確に将来を考えている国と日本を比べると、心配になる。
・スリランカの子どもにとっては、勉強をできる環境にあるのにしないのは、疑問である。
・厚労省の自殺白書によると、15歳から34歳の死因の1位は自殺である。20台の死因1位も自殺である。
・自殺の根本的原因に踏み込むと、国が対策を考えなければいけなくなる。
・日本の競争力を高めるグローバリゼーションと言われているが、少子高齢化と若者の高自殺率をまず考える必要がある。
・限界集落は、日本の約6割である。
・東京は、100人に1人が外国人である。
・日本は300年間の長きに渡り、鎖国によりグローバリゼーションを見て来なかった。
・「働き方改革」は、労働意欲をなくさせ、日本人の本来持っている強さを阻害している。
・明確な目的や価値が見えていたら、仕事をしたくて休みは必要ないことがある(ペンシルバニアのホテル時代に、8ヵ月間一度も休みを取らなかった)。
・今の日本は、ゆでガエルに近い。
・先日、メンターのフランシス・ヘッセルバインに会い、また質問された。
-昨年はどういう年だった?
-今年のスタート時に、あなたは何を考えた?
-あなたの価値は何?
-あなたが人を幸せにしたことで、最大限誇りに思うことは何?
・ドラッカー氏に言われたこと。「日本人であることに誇りを持つべきだ」「日本人がこれから世界中の人に価値を与える可能性があることに、誇りを持つべきだ」
・ダイバーシティとは、自分で自分を定義すること。自分の隣にいる人と自分の違いを考えることである。
・ホスピタリティとおもてなしの違い。
・ホスピタリティは、西洋の旅人つまり、人のため。元々、旅人を癒す安息所が語源。旅人は、生活の一部としてであった。
・おもなしも旅人のためであるが、江戸後期でも旅をできるのは特殊な人で、神や仏のように崇められていた。日本の旅館は、元々は神や仏のためであった。
・ユニバーサルデザインは、日本は整っているほうである。東南アジアは、ハード面は整備されていないが、ハートでカバーしている。
・日本の大学教授で30年後に残るのは、せいぜい30%である。努力をしないとロボットに代わられる。
・ロボット以上の仕事をしているホテルマンは、東京でも少ない。
・あなたでなければできない仕事は何か?
・「いつでも、どこでも、誰にでも」ではなく、「今だけ、ここだけ、あなただけ」を考えると、AIの時代でも、おもてなしやホスピタリティが益々大事となる。
・ロボットには夢を見る力(夜、将来)、共感する力、想像/創造する力仕事はない。
・自国の国旗や国歌を語れないと、海外では尊敬されない。
・そこに住んで、そこで呼吸しないとわからないことがある。
・アメリカは、ベクトルが常に自分に向いている(Me first!)。
・日本は「支え合いと分かち合い」を2000年以上してきたが、ニューヨークは、「競いあって、奪い合う」中で、自分はどうするかを考える。
・ニューヨークは、地球の首都である。
・アメリカンマネジメントとニューヨークマネジメントは違う。
・ニューヨークには独特の価値観がある。
・ザ・リッツ・カールトンの本社がニューヨークにあったら別物になっていた。
・ニューヨークをわかっていないと、自分の立ち位置を間違える。
・ニューヨークは、リソース(お金、能力、胆力)があれば、自由を手に入れられる。但し、これを手に入れると、安らぎが減る。
・昔の戸隠は、自由にできるものが少ない(しがらみ)が、安らぎがあった。支え合い、分かち合っていたが、今では安らぎが減った。
・日本の学生は、海外に行かなくなった。自分でそこに行き、自分の感性を磨かないと、グローバリゼーションは難しい。
・企業から海外赴任を希望する人も減っている。
・必要とされる人間は、どこでも必要なとされる。
・日本人としての軸を失わず、日本人らしさを残しつつグローバリゼーションを目指す日本人が、最も尊敬される。
・熱い思いを持っているから全て上手くいくとは限らない。
・ニューヨーク百年塾は、日本人留学生や社会人がつながる場になって欲しい。
・いろんな人が来たいと思う場をつくる。

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今日の幸せ:ライトワーク!

我を忘れ、時間を忘れ、仕事に打ち込んでいる状態を「フロー」と名付けたチクセントミハイ先生は、フロー状態では創造性や生産性が高まり、幸福感も高まることを解明しました。

カリフォルニア大学バークレー校のGreater Good Scienceセンターの記事によれば、大好きで意味があって、適度に難しい仕事を選ぶとフローに入りやすいとか…。

元ハーバード大学のタル・ベン-シャハー先生は「大好きで意味があって、強みを発揮できる仕事」を「ライトワーク(正しい仕事)」と呼んでいます。ライトワークだからフローに入れるし、フローに入れたらライトワークってことですね! 皆さん、今の仕事でフローを経験してますか~?

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